先日カラオケまねきねこに行ったところ「DAMの部屋もJOYの部屋も埋まってて、E-boの部屋ならすぐ案内できるんですが…」と言われました。
何それ知らない機種…。使ってみた感想などをご紹介します。
E-boとは
2024年11月に登場した、まねきねこオリジナルのカラオケ機器です。
カラオケ機器の大手としては株式会社第一興商の「DAM」、株式会社エクシングの「JOYSOUND」があります。
カラオケ店は色々ありますが、どこもDAMやJOYSOUNDの機械を置いています。
まねきねこもDAMやJOYSOUNDを導入していますが、それに加えてE-boという機械を置く店舗も増えたようです。
E-boの機能
E-boの一番特徴的な点として、曲の予約や音量調整などをスマホで操作します。
カラオケと言えば部屋に備え付けてある画面付きのリモコンを使って操作することがほとんどですが、そうでなくまねきねこアプリから部屋のQRコードを読み込んでスマホをE-boと接続して使います。
また公式サイトで推されている機能としては、歌ったり採点をしたりするとポイントが貯まるというものがあります。
E-boの機械はこんな感じで、本体に画面やつまみなどはありません。全てスマホアプリから操作します。
E-boの良かったところ
実際に使ってみてE-boの良かったところは以下のとおりです。
リモコンのレスポンスが早い
カラオケのリモコンってボタンを押したつもりなのに押せていなかったり、押しどころが難しかったりしますよね。
その点E-boはスマホアプリなので、普段のスマホ操作と同じように操作することができます。
曲の予約や音量操作などもレスポンスがスムーズでストレスなく操作することができました。
最初の接続時は、部屋の画面に表示されているQRコードをアプリで読み込むのですが、これもカメラを向けたらパッと接続されました。
追加のアプリは不要
E-bo用のアプリを新しくインストールする必要はありません。
まねきねこは利用する際に会員登録が必要なので全員まねきねこアプリを持っているはずで、まねきねこアプリがそのままE-boで使えます。
余計なアプリを増やさなくて済むのは良いですね。
再生時間が表示される
歌っている最中に左下部分に全体の再生時間や、シークバーなどが表示されます。
これは便利ですね。
曲がどのくらいで終わるのかや、どの部分を歌っているのかが分かります。
履歴などの機能
歌った曲の履歴や採点の履歴をアプリから確認することができます。
DAMでは「DAMとも」、JOYSOUNDでは「うたスキ」に会員登録すれば使える機能ですが、まねきねこの会員登録さえ済んでいれば使えるのは良いですね。
パーティー向け機能が充実している
複数人でカラオケに行った時に楽しめるような、コメントやスタンプを画面上に送れる機能があります。
今回みたいに一人で行った時には使わない機能ですが、みんなで行ったら盛り上がる機能なのかも知れませんね。
アカウント名が表示されるので注意
注意点として、曲を予約した場合やコメントを送った場合などにまねきねこアプリでのアカウント名が表示されます。
ログインしなくても歌えるDAMやJOYSOUNDのアカウントにわざわざログインするときはそのアカウント名も意識していると思いますが、まねきねこアプリのアカウント名を意識していることは少ないのではないでしょうか?
会員証アプリなので本名で登録していることが多いのではないかと思いますが、本名を知らない間柄の人とカラオケに行く時には注意が必要かも知れません。
E-boの悪かったところ
逆にE-boの悪かったところは以下のとおりです。
曲が少ない
一番ダメなところです。
最近のヒット曲や往年の人気曲はカバーされているように思いましたが、特に古めの曲はあまり入っていないように思いました。
例えば何年も前からヒット曲を投稿しているDECO*27さんの場合、DAMでは124曲、JOYSOUNDでは129曲が見つかりました。
対してE-boでは44曲です。少ないですね。
※曲数は2024年12月時点の情報
待機画面がまねきねこの宣伝オンリー
カラオケそのものについてではありませんが、個人的にはインパクト大きめのものです。
DAMやJOYSOUNDでは曲が入っていない間、アーティストのインタビューが流れたりします。
まねきねこではオリジナル番組の「ココプラ!」が流れることもあります。
ただE-boの部屋で流れるのはまねきねこの宣伝だけでした。
まねきねこのサービスの紹介や取り組みの紹介など……。
普段なら知らないアーティストだったとしても暇な時間に「ほーん」と思いながら見ていられますが、まねきねこの宣伝がエンドレスで流れるのはミリも興味がありません。
曲中の映像が風景
DAMやJOYSOUNDでは曲中に流れる映像が、曲の内容に合わせた謎ドラマだったり、ボカロ曲だったらボカロキャラのイラストだったりします。
E-boで流れるのは風景の映像ばかりでした。
気が散らないという意味では良いのかも?
バックグラウンドでアプリの接続が切れる
E-boの操作はスマホアプリから行いますが、別のアプリを操作したりしてアプリがバックグラウンドに行くと接続が切れます。
大抵は再接続ボタンを押すとスムーズに繋がりますが、時々QRコードの読み込みからやり直すことになります。
カラオケの操作を専用リモコンで行う場合はスマホを好きに使ってもカラオケの操作に支障がないので、別アプリから戻った時に一手間かかるのはちょいストレスポイントです。
エコーの調整ができない
音量はスマホアプリから操作できます。
カラオケ音量やマイクの音量は調整ができるのですが、他のカラオケ機器では操作できることが多いエコーの音量は調整することができません。
他の人の履歴が見れない
カラオケ行くと「前の人何歌ったのかなー」って履歴見たりしませんか?
E-boではそれは見れません。
質が微妙
まず音質について、カラオケなんてどこも音質は微妙なものなので全体的にはそこまで気になりませんでした。
ただ一部気になってしまう曲もあって、特にラビットホールやアイロニーナはドラムとベースとガイドメロディ以外は「なんかピロピロ鳴ってんな」って感じでした。
DAMやJOYSOUNDと並べて比べたわけではありませんが、DAMなどでは生音などを売りにしてたり原曲MVを採用している曲もある中では劣ると思います。
アイロニーだお(^ω^) ←!?!?
— 井上春 (@haru1noue) December 14, 2024
アイロニーナ/煮ル果実https://t.co/mJgYBMCWp9 pic.twitter.com/akGVY99CFY
音質以外に字幕でも気になる部分がありました。
絶え間なく藍色(あいいろ)の歌詞に「藍色(あおいろ)」とルビが振ってあったり。
その場では「思い違いか?」と思いましたが、他にもちょくちょくおかしな部分があったと思います。
総合的には微妙だけどナシではない
「良かったところ」と「悪かったところ」の文量の差からも分かると思いますが、現状ではDAMやJOYSOUNDと比べると微妙でした!
ただ最低限カラオケとして利用することはできるので、他に部屋が空いていないと言われたらE-boを利用するのもありだと思います。
まだ出たばかりの新しいカラオケ機器ですから、今後機能が追加されたり不満点が改善されていくものと思います!
DAMとJOYSOUNDの寡占状態というのもあまり健全ではないと思いますし、これから頑張っていただきたいところです。
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