この記事は、ボカロP Advent Calendar 2024の25日目の記事です。
昨日の記事はukiyojinguさんの作品解説「4.芸術的都市——潜在的中心:『都市巡礼』について」でした。
今年もボカロPアドベントカレンダーを主催しました!
皆さんご参加ありがとうございます!
……という話も最後に書こうと思うのですが、まずは私もイチ参加者としての記事を書いておきます。
「月イチボカロカバー」を投稿しています
2024年1月から、毎月末にボカロカバーを投稿しています。
月イチボカロカバーとは
毎月の動画説明文より
「この曲再評価されないかな」という曲をボカロカバーし、毎月末に投稿します。
2024年は重音テトSV。
ボーカルは1年毎で変えようと思っていて、2024年は重音テトにしました。
「1年毎」と言っている通り、年単位で続けようと思っています。とりあえず3年やるとして、その後は状況次第で検討かなという感じです。
カバーする曲の選定基準は第一に私が好きな曲であることです。あと重音テトに合いそうであること。
再生数少なめ、投稿日が古め、を意識してはいましたが必ずしもそうでもない曲も含まれます。「この曲再評価されないかな」という曲です。
サムネイルイラストは重音テトが描かれたオリジナルのものを用意していて、紀ノ樹ゆえさんに描いていただきました。
今回はこのボカロカバー話をさせてください!
始めようと思ったきっかけ
昨年のボカロPアドベントカレンダーで織井辺コフィさんの記事を読んだことがきっかけです。
曲作りの練習として、80曲以上の曲を分析したり耳コピしたという内容です。
これを読んで「曲作りにおける努力とはこのようにするのか」と思いました。
私自身はこれは真似できないタイプです。作ったものは何らかの形で世に出したくなってしまうので、自分の力にするためだけに手を動かすのは苦手です。
今までも、上手くいかなくて結果的に世に出なかったものはあれど、制作中に関しては何らかの形で発表するつもりで作業をしてきました。
とはいえ他の曲を分析したりするのが大事なのは疑いようがないので何かしておきたい……!
ということでボカロカバーを毎月投稿することに決めました。
ボカロカバーをするメリット
実際にボカロカバー動画を1年間投稿してきて、以下のようなメリットがありました。
メロディの練習になる
当初の動機としてはこれですね。
実際には文明の利器に頼ってしまっていて、作業として耳コピをしているかというと微妙かも……?
今のところ目に見えた効果というのはないですが、優れたメロディをなぞることで何か良い効果がありそうな気がしています。
エディタの操作の練習になる
これは確実に力になりました。
2024年1月時点ではSynthesizer Vを使った曲は数曲でしたが、カバーのために毎月必ず触ることになったので操作に慣れてきました。
死んでるアカウントにならないで済む
毎月最低でも1動画は投稿するアカウントを維持できます。
オリジナル曲を毎月1本投稿するのはずっと続けていると無理が出てきそうですが、カバーならオリジナルよりも低いハードルで投稿できると思います。
「この人今どうしてるんだろう」となったり、ボカロP免許の有効期限が切れないで済みます。
好きな曲の二次創作がこの世に増える
これは超でかいです。
カバーする動画は自分の好きな曲なのですが、二次創作が少なかったり、昔は投稿されてたけど最近は……みたいな曲も多いです。
カバー動画という二次創作が増えるのももちろんですが、サムネイルイラストを依頼しているので好きな曲×重音テトのイラストが毎月供給されます。これはすごい。
カバー時に使用したメロディはUST形式(UTAUのプロジェクトファイル)にして配布しています。
これを使えばUTAU(変換すれば他のソフトも)でカバーするための土台ができるので、より二次創作が増えたら良いな~と思っています。
↓配布したUSTが使用されている例
逆にデメリット
逆にデメリットは、カバーのために毎月時間を使わなければいけないことです。
平常時は別に良いのですが、他の作業が立て込んでる時に重なると……。
企画の性質的には別に予め1年分作り溜めておくこともできますが、夏休みの宿題は最終日にやるタイプなので、毎月やっていました。
採譜して調声してMIXして動画にするのに多分2日ぐらい?実際には断続的にちょこちょこ進めているので何とも言えませんが、一気に作業したら土日の作業時間を潰すぐらいの時間でやっていました。
12月投稿分の予告
この記事が公開された後の12月末にもテトカバー動画が投稿されます。
12月の動画は1年の締めくくりになるので何か特別なことをやりたいなと考えていました。
案の一つとして考えていたものとしては、自分の過去曲をテトでセルフカバーするとか。
12月の投稿曲のネタバレをしてしまうのですが、色々考えた結果、毎年12月は五泉菜摘カバーの月にしようと思います。
酩酊堂さんの対談動画でも言っていたやつを、投稿祭という形ではないですけどやります。
私は五泉菜摘さんの曲と、その二次創作は全て見ています。
五泉菜摘さんを知らない方のために、代表曲を1つ貼っておきます。
2013年頃を中心に活躍(全盛期は数日で新曲を投稿)していた方ということもあり最近は二次創作が投稿されていないんですよね。
最後に投稿された二次創作は、ボカロPのappyさんがアップした以下の動画です。
2014年12月22日投稿なので、もう10年経ってしまいました。
話題に挙げてる人がいるのは未だに見かけます。Xで「五泉菜摘」と検索すると最低でも毎月1人は気にかけています。
みきとPさん、ARuFaさんなど著名なクリエイターもその才能を認めており、多くの人が復活を願っています。
五泉菜摘さんすごい期待。
— みきとP🌴 (@mikito_p_) February 3, 2013
五泉菜摘さんはそのうちビッグになるんだろうなぁ。超カッコイイ。
— ARuFa (@ARuFa_FARu) February 18, 2013
高校生の時に五泉菜摘を聞いて私は育ちました
— 歩く人 (@tri_angl_e) May 24, 2018
五泉菜摘さん…
— 青屋夏生🐥 (@natsuki_aoya) May 24, 2018
何処かで音楽やってたりしないのかな…
それいいな!
— かごめPはミックス・マスタリングやってます! (@kagome_p) November 6, 2021
ボカコレプレイリスト、NNIが許されるなら五泉菜摘さんも入れたかったんだ。。。
— かごめPはミックス・マスタリングやってます! (@kagome_p) February 15, 2024
気づいて下さってありがとうございます😺!!!実はそうなんです!
— たのしいマグロダンスP (@DnsMagro) November 29, 2021
取り敢えず音は似せようとしたんですが、本家の持ってる唯一無二のおもしろ雰囲気は出せなくて悔しいです!!五泉菜摘はやはり天才アーティスト!!
2014年に「ブドウを食べるときに、気をつけることは、おいしそうな顔をやめないこと。」と言い残して表舞台を去ってから10年以上が経っています。
2024年に五泉菜摘曲の二次創作が投稿されるのはかなりレア……!
これを実現できるのが自分でボカロカバーを投稿するメリットです。
この記事の数日後に五泉菜摘曲のボカロカバーを投稿しますし、2025年12月と2026年12月も五泉菜摘曲のカバーを投稿します。
アドカレの話
私の記事は以上です!最後にアドカレの話をします。
改めてボカロPアドベントカレンダー2024にご参加いただいた皆様ありがとうございました!
2023年に引き続き今年も無事に25枠全てが埋まって安心しました。
今年は去年より素晴らしいこともあって、それは今年は全ての記事が公開されていることです。
去年のカレンダーは25枠埋まっていますが、記事が公開されているのはそのうち23枠です。
アドベントカレンダー企画では、枠は埋まってもその記事が公開されないことはよくあることです。
23枠の記事が公開されているというのも比較的高い割合だと言えます。
参考までにボカロリスナーアドベントカレンダー2023は25枠が埋まっているものの公開記事は19枠です。
それが今年は全記事公開!
確かに公開率を上げることは課題として事前に検討されていたのですが、特に有効な方策はなさそうだという結論になっていました。何をしたわけでもないのでなぜ全記事公開されたのか分かりませんが、大変喜ばしいことです。
去年と変えたこと
去年の実施を踏まえていくつか変更した点もありました。
例えば最終日の記事、去年は全記事感想としていたのですが、今年はイチ参加者として記事を書くことにしました。
その代わりとしてXでは全記事の紹介を投稿しています。
ハッシュタグ「#ボカロPアドベントカレンダー2024」で確認できるので、よろしければ記事を読む際の参考にしてください。
#ボカロPアドベントカレンダー2024 1日目は「誰」さんの記事です📝
— ニコニコサポーターズSmileS📣 (@niro_smiles) December 4, 2024
ご自身の近況も踏まえつつ、2024年に投稿した全7曲の制作秘話が語られた振り返り記事です。
ぜひご覧ください👀
2024年の振り返りと2024年1月〜11月までの自曲に少し感想をhttps://t.co/YEHR4XYF32 pic.twitter.com/IkUhNPRSDK
各投稿に添付している画像はももつきゆきやくん作成です。ありがとうございます。
記事によっては適切なOGP画像が設定されていない場合があることや、企画としての統一感のために作成していただきました。
他に大きく去年と変更した点として、試験的に事前の参加依頼送付を無しにしてみました。
この辺の塩梅は課題が残るところなので、来年に向けて改善を検討していきたいです。
来年も実施予定です!
来年も実施予定です!2025年11月ごろに実施の告知が出ると思うので、頭の片隅に置いといていただければ幸いです。
今年参加出来なかった方も来年のご参加お待ちしています。
ボカロPアドベントカレンダー2024の記事をまだ読んでいない方は、ぜひカレンダーページからご覧ください。
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