初めてボカロ曲を聴いた時の印象、覚えていますか?
著者は2007年に「初音ミク」が登場して以来、まったくボカロ曲を聴く機会がありませんでした
学生時代に聴いてる友人は周りにいましたが、自分から聴く機会はなく、触れることがなかったですね
この度、ひょんなことから当サイト管理人の井上 春様とご縁があり、初めて自分の意思で「ボカロ曲」を聴くに至りました
そこで、この記事では生まれて初めてしっかり「ボカロ曲」を聴いた感想を書いていきます
10曲聴いてめちゃくちゃビックリしたのが、10年前に発表されたボカロ曲を現在聴いても「まったく色褪せないこと」ですね 曲調は時代の変化を感じるけど、根本は変わってない
初音ミク等のボーカロイド、発売時から年取らないのすごいよなと改めて感じました
初音ミク、中毒性が高い
ボーカロイドを聴いて驚いたこと3選
「初音ミク」はYAMAHAが開発した「合成音楽ソフト」というイメージは持ち合わせていましたが、今までの人生で触れ合う機会がありませんでした
何度か、有線や学校の放送で聴いたことがある程度しか触れてこなかったため、「初音ミク率いるボーカロイド」に対する認識は10年前から進歩していない化石のような状態でした
「初音ミク以外にもいたのか…」「ボカロPとは?」という状態
そこで、まず指定曲10曲を聴いて、驚いたこと3選を書いていこうと思います
機械のような声にビビる
やっぱり声にビビる
10曲も聴くと慣れたけど、最初は機械特有の声にビックリしました
でも一度咀嚼してしまうと中毒性の高い声に変化を遂げたことに一番ビックリしました
また、アップテンポが激しいテクノっぽい音楽と相性が良いなと感じました
聴き始めは違和感があったけど5曲目くらいからは特に違和感もなく聴いてた
ボーカロイドが温かみのある声を出せることに驚く
機械音でも温かみのある曲を生み出せるのにめちゃくちゃビックリしました
頂いた曲の中に「えっ?!人が歌っている?!」というくらい精巧なものがいくつかありました
「ボーカロイド自体が進歩しているのか?」と思いましたが、2011年に発表された「fix」という曲の時点で既に感情が込められたような曲が出ていたため、ボーカロイドのポテンシャルにただただ驚きました
「ボーカロイド」が温かみのある歌を歌えるのはなんでだろう…
ボカロPと言われる方々は人間なので、人の手が加わることで「初音ミク(ボーカロイド)」に魂が吹き込まれるのだろうか…
初音ミクの曲を聴いて、「果たしてAIにもボーカロイドを用いて人の心を揺さぶる曲を作れるのだろうか?」という疑問が浮かびました
近年はニュースでもAIを目にする機会が多く、将棋を打ったり、絵を描くようなったりと身近な存在になっているため、「もうAI×初音ミクの曲も存在するのでは?」と思い、検索してみました
AI作曲サービス「SOUNDRAW」×「初音ミク」という最強のコラボ
2022年10月に公開されている
人間の叡智を超えて進歩し続けるAIすごすぎる…
ついにここまで来たか…という驚きを隠せない
ボカロPという呼び方があることに驚く
ボーカロイドの作曲者のことを「ボカロP」と呼ぶのも初めて知って面白いなと思いました
また、当たり前だけど作り手が違うと同じソフトを使っているはずなのにまったく違う仕上がりになるのにすごみを感じます
ボカロをほぼ初めて聴いてみる
今回の選曲は以下の10曲であった
1. 【オリジナル曲PV】マトリョシカ【初音ミク・GUMI】(2010年)
2. 【初音ミクDark】 fix 【オリジナル】(2011年)
3. 【初音ミク&GUMI】脳漿炸裂ガール【オリジナル】(2012年)
4. 【GUMI&RINオリジナル】LUVORATORRRRRY!【ボカラボ】(2014年)
5. 初音ミクの証言(2015年)
6. ロキ/鏡音リン・みきとP(2018年)
7.【初音ミク】用法容量をおまもりください【対象年齢5才】(2020年)
8.キミが手を握ってくれるのなら / 成宮 亮feat.初音ミク(2021年)
9. 【Ryo・MAYU】フランケンX【カバー】(2022年)
10. ポストずんだロックなのだ / ずんだもん(2022年)
1回目は音声のみ、2回目は音声と映像を合わせて聴くことにしてみました
著者が衝撃を受けた曲をランキング形式で3つ紹介!
第一位【頭おかしくなる】「初音ミクの証言」
初音ミクの証言(2015年)
「機械音×ラップ」
バチバチに未知との遭遇
聴いて一番最初に抱いた感想が「曼荼羅みたいな曲」だった
アップテンポで何度も転調があり、慌ただしい
かっこよく、時にはかわいく、時にはダークな雰囲気と分秒の曲の間にコロコロと表情を変える
心が「ざわ…ざわ…」する曲でした
2回目で、この曲が複数のボカロPの合作であることにコメントで気付きました
この曲に携わったボカロP達、天才なのでは?
7人による「証言」
徐々に映像が崩れ落ちていく様も見ものである
どんどん映像が崩れていく演出と色とりどりの機械音が曲の「不気味さ」を作っていく
機械音特有の人になりきれない歪さを逆手に取って人間には作れない唯一無二の曲作り上げててマジで感心した
機械音であることを強みに変えていて
「めっちゃすごい!」とテンションが上がった
「すげー!!」という感覚と、精神異常者の脳内を垣間見ており、共に病み、絶望から幸福への転換がとめどなく起こるような不思議な感覚に陥る曲でした
なんていうか麻薬みたいに中毒性が高い、そんな曲
【余談】気になって元ネタの曲を聴いた
この人たちのリリック、バチバチに強え…!刺激的で本能に訴えかけてくるようなラップ…
こちらも中毒性が高い 1995年に出た曲なのに令和に聴いても違和感がない
原点にして頂点という言葉を使うにふさわしい曲であると感じました
「ミク」も「Lamp Eye」の両方クセになってしまって
この記事執筆後もめちゃ聴いてしまう…
第二位【いつも通りの日常に潜む不穏】ポストずんだロックなのだ
ポストずんだロックなのだ / ずんだもん(2022年)
まさかのポエトリーリーディング、しかもロック
まさかボーカロイドでこのジャンルの曲を聴く機会があると
思わなかったので衝撃的でした
これは言われないと「機械音」とは分からない…
人間が作るアニメボイスと遜色ない すごすぎる…
この曲は「ずんだもん」というキャラクターが声を当てているらしい
この曲を聴くと分かると思うが、冒頭とラストの歌詞が同じである
「あ、あー、聞こえてるのだ?」
「きこえてる、のだ?」
しかし、最初に感じた印象と終盤で感じる印象は180度異なります
明るい声、曲調とは裏腹に、歌詞の内容は割と暗い まるでそれほど遠くない最悪な未来を生きる少女の記憶を追体験していると錯覚します
この曲はPVがなく、白地の背景に黒字の歌詞が表示されるだけです
そのため、3分40秒という短い曲の中で1人の少女の色彩が失われた無味無臭の人生を追体験するような満足感 テキストだけなので良質な小説を一冊読了したような不思議な感覚に陥りました
明るくてキラキラした曲調だけど、彩りが失われた世界で孤独に懸命に生きる少女の姿をイメージして少し悲しくなってしまう そんな曲
めちゃくちゃ心に刺さる曲だったのだ
第三位【温かみのある曲】キミが手を握ってくれるのなら
キミが手を握ってくれるのなら / 成宮 亮feat.初音ミク(2021年)
声、メロディ、歌詞…全てがマッチしてる!アオハルソング
こんなに人間みのある声を歌に乗せれるのか!と驚いた一曲!
サビに心掴まれました
この曲の魅力は「歌詞の良さ」だと思いました
特に以下のような景色の情景が鮮明に頭に浮かぶような歌詞が良かった
・涙流す夜空
・満天の星が輝く海で確かに光る六等星
・朝空深い橙の情景
景色の描写が丁寧でめちゃくちゃ綺麗なのに惹かれました
全体的に儚げで美しい歌詞なので、悲愛感がより引き立つ
前奏や間奏等が一切なく、爽やかに走り抜ける疾走感が心地良い曲でした
この曲に間奏はありませんが、2分27秒くらいにピアノだけになるパートがあって、そこは今にも消え入りそうな危うい雰囲気が漂ってる
このパートがあるからこそ、サビに転換した際、花火のように色鮮やかで、爽やかな盛り上がり方をする
まとめ
「初音ミク」という存在が誕生したのは2007年8月
この世に生を受けてから早15年経ったわけだけど、ずっと愛され続けています
今回は2010年~2022年のボカロ曲を聴いてみて、ボーカロイドは「色褪せないコンテンツ」であると感じました なんていうか古めかしさが一切なく、スッと耳に入ってくる そんな印象
「初音ミクすげー!」とも思うのですが、どちらかというと「初音ミク」という存在によって才能のある人間が発掘されやすくなったことが大きいなと思いました
従来であれば、歌い手を探したりしなければいけなかったけど、現在は音声ソフトを用いればその必要性はなくなります
そのため、本来は世に出ることがなかったであろう才能がある人々がその才を思う存分活かす場所ができたのだろうと感じました
人が作曲し、ボーカロイドが歌を乗せる
その中でたくさんのファンを獲得し、「歌ってみた」「踊ってみた」等の動画がまた出て…と市場規模をここ10年で伸ばし続けています
時代によって変化し続ける「ボーカロイド」
今後の行く末に目が離せない存在となりました
この度はこのような企画に参加させて頂き感謝します!また、ここまでお読み頂きありがとうございました
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